消泡剤とは、液体中に泡ができるのを防いだり消したりする目的の添加物のことです。対象となる液体に、ごく微量投入することで抑える役割があります。液体が薄い膜になって空気を包むことで発泡と呼ばれる現象が生じますが、消泡剤は膜の表面を不均衡な状態にすることで不安定にして消すという訳です。薬剤がもたらす作用は、大きく分けて3種類存在しています。

気体の表面上の分子配列を、薬剤の成分物質に置き換える効果を破泡作用と呼びます。薄膜は通常であれば一定の厚みを保っている上に弾力性に優れていますが、物質が侵入することにより膜の弾力性が損なわれて、膜が限りなく薄くなってやがて破泡するという仕組みです。予防的に効き目を持たせるものとして、抑泡作用が挙げられます。あらかじめ液体に薬剤を浸透および分散させておくことで、液体表面に並ぶ界面活性剤物質の配列を乱します。

液体の中の気体が表面に出現して薄い膜を形成しようとしたタイミングに、薬剤の成分が膜を安定して成形しようとする動作を妨害するため、こちらも予防的な効果を示すという訳です。薄膜を作ることを阻害するため、未然に発泡現象を防ぎます。発泡液の内部にある気泡たちを、接着するのが脱気作用です。気泡同士を接合した結果、内部の気泡は一つの大きな泡を形成します。

巨大になった気体は浮力をともなうため、液体の表面へと上昇します。気泡が小さい時よりも上昇しやすく、液体表面に辿り着いた気泡は消泡剤による破泡および抑泡作用の両方の影響を受けて泡が消えます。

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